2021北九州市クラス第10回(2022/1/27)

北九州地方の冷え込みは変わらずですが、からだがずいぶん適応してきたように感じます。少し冷たく感じる体育館での活動にも慣れてきたところです。ただ、感染症の流行が続いているため、今回は実施時間を短縮しての開催となりました。

 

北九州クラス最後の活動となる今回の練習テーマは、「ボールゲームでの基本プレーの確認」として、全10回の活動の総括となるように取り組みました。

 

動的ストレッチと静的ストレッチに続いて、アジリティトレーニングを実施しました。今日は早い動きを意識づけするため、5種目のラダートレーニングにチャレンジしました。見本の動きを見て理解してすぐにその場でパフォーマンスできる参加者が多くいましたので、さらに難化させるために、目線を上げて足元を見ずに取り組んでみたところ、何度か失敗を繰り返しましたが、徐々に良い動きへと改善されていきました。

 

次に、サポートコーチの隈本コーチの指導の下、ボールゲームに取り組みました。「3ゴール」と名付けたこのボールゲームで、参加者は開始して間もなくルールに慣れて、ボールを持った積極的なランや、味方への長短織り交ぜた有効なパスで、両チームともに得点を取っていました。給水とチームトークの際も修正を含めたコミュニケーションを図っている様子が見られ、これまでの時間が彼らの関係をより深化させていったことを感じました。さらにゲーム後半でもハンドリングスキルだけでなく、味方への指示やサポートの声も増え、より良い連携が多くありました。

 

その後、毎時のプログラムのまとめとして実施していた3タッチフットを行いました。よりラグビーゲームでの局面に近いこのゲームドリルでも、ハンドリングスキル・ランニングスキル・アジリティ・工夫したムーブ・有効なサポートなど、これまでのプログラムのポイントを体現するプレーが随所に見られ成果を感じたところです。

 

最後はまとめも含めて「閉講式」を行いました。まず、参加者に一言ずつスピーチをしてもらいました。そこでは、このプログラムに参加した感想を述べる者、自分とラグビーの向き合い方について述べる者、新たな気づきや将来について述べる者など、それぞれが感じたことを伝えてもらいました。次に、日本ラグビーフットボール協会RDOの星野氏、北九州ラグビーフットボール協会のコーチングスタッフより講評をいただきました。北九州ラグビーフットボール協会のスタッフは、毎回のプログラムにおいて、事前ミーティング・会場準備・指導・片付け作業・活動のフィードバックなど、多くの協力をしていただきました。私からも心から感謝申し上げます。

 

最後に私から、「One Team-たいせつにしてほしいこと-」と題して、講話をさせていただきました。2019年に開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会を題材に、ラグビーのコアバリューである「品位・情熱・結束・規律・尊重」について話しました。そしてこれらの言葉を自分の言葉として心にとどめて、これからのラグビーへの取り組みや、日常生活に生かしてもらいたいと話しました。参加者は真剣に耳を傾けてくれ、理解してくれたように感じました。

 

以上で、全10回のプログラムの「ノーサイド」を迎えることができました。最後になりましたが、本プログラムの開催に際して、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会の皆様をはじめ、多くの方々に支えていただき完結できたことに心より感謝申し上げます。また、本プログラムが今後もより地域に寄り添った活動となるように、北九州ラグビーフットボール協会内においても内容を吟味し、取り組んでまいりたいと思います。


 実施内容

・ウォームアップ(ストレッチ、アジリティ:ラダートレーニング)

・ゲーム1(3ゴール)

・ゲーム2(3タッチフット:4対3+1の攻防)

・閉講式

 

指導者:阿部展裕(メイン)、隈本 真(アシスタント)、北九州ラグビーフットボール協会の皆様

場所:北九州市 八幡東体