第8回の放課後ラグビーは、前回が雨天による急な中止だったため3週空いての開催です。夜になると寒さが感じるようになってきたので、できるだけレクチャーする時間を短くして、選手の活動時間を多くなるように内容を考えました。選手14人の参加でスタートしましたが、前回までの2回(第6回、第7回)をATの「判断」にフォーカスしたので、今回はDFを想定した「連携」をメインテーマに練習を進めました。コミュニケーションの大切さや選手同士の連動した動きは今までにも指導の中に織り込んできたことなので、DFだけの限定的な動きのレクチャーにならないように、DFはボールの再獲得のために「連携」して行い、再獲得した時には“判断”してATに切り替えれることをイメージさせながら、選手たちの理解を深めました。
ラグビーのゲームにはコンタクト要素が不可欠ということもあり、DFを練習するにあたり個々のタックルスキルを身に付けるため、ウオーミングアップに負荷の少ない接点の練習やDFのパドリングなどの要素を取り入れて、その後のメインテーマにつなげていきました。
メイン練習の「DFの連携」は、まず個々のDFスキルの確認から行い、連携した動きのベースとなる基本を練習しました。ポジションセットから小さいスペース内での1VS1で、トラッキングの練習を行いました。早いDFセットから、目線を意識して前に出て間合いを詰めます。パドリングから体の向きに気をつけながらATの腰あたりにタッチをするDFの動きを身に付けさせました。コーチが、意識するポイントについて声をかけ、上手くできない選手にはもう一度スローで説明しながら動きを再確認するなどしながら、DFのベーススキルを徹底してレクチャーしました。個々の能力に応じて広いスペースと狭いスペースの2か所を作り、夫々の課題を丁寧に説明しながら選手の理解につなげました。
個々のDFベーススキルの意識ができてきたところで、さらに場面をゲーム設定に近づけて、2vs3で仲間と連携したDFの練習を繰り返し練習しました。選手たちが失敗しながらも、ゲインラインを突破されないように考えながら修正していく様子が見られ、次第に上手に連携してDFができるようになる選手が多くなってきました。最終目標を「ボールの再獲得できるDFができるようになる」としていましたが、まだまだ目標達成とはなりませんでした。しかし、DFの面白さや連携したDFの有効性を理解しつつある言動が選手たちに見られたので、意識付けはできたと思います。
また、選手の理解度や練習の雰囲気で予定していた練習メニューを変更しましたが、同じ練習を繰り返したことでメニューを変えるよりも理解度が上がったように感じました。簡単にできるようになる内容ではないので、次回もテーマを継続して行なえば選手の理解度や習熟度も上がるように感じます。次回9回目ではタッチフットなどのゲーム要素をより多く盛り込んで、実践に活かせるようにメニューを考えたいと思います。
実施内容
・ w–up
・ コンタクトスキルの基本練習(強い姿勢の練習)
・ 1vs1
・ 2vs3
指導者
メインコーチ :片岡将一
サポートコーチ:山下智裕
場所
下橋中学校